はじまりへの旅

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はじめに INTRODUCTION

世界中を笑いと涙で包んだ感動作が、ついに日本へ!

世界中で笑いと涙を誘い、異例の大反響を呼んだロードムービー

世の中にはちょっと変わった家族はよくいるが、キャッシュ家の親子7人ほど何もかもが型破りで、奇妙キテレツな一家はどこにもいない。現代社会に背を向けてアメリカ北西部の山奥にこもり、インターネットなどのテクノロジーには一切依存せず、自給自足のサバイバルライフを実践。厳格な父親ベンの教えのもと、18歳から7歳までの6人の子は古典文学や哲学書に読みふけり、誰もが6ヵ国語をしゃべる。さらに鍛え抜かれた身体能力はアスリート級で、ロッククライミング、狩猟、マーシャルアーツと何でもござれ!
そんな大森林で暮らす一家の“初めての旅”を紡ぎ上げたロードムービーが、行く先々で観客の笑いと涙を誘い、熱狂的な拍手喝采を浴びている。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞に輝いた快挙を皮切りに、世界各国の映画祭や全米の賞レースをにぎわせ、わずか4館での封切りでスタートした全米公開は600館にまで拡大し、4ヵ月以上のロングラン・ヒットを記録。かくしてインディペンデント映画の枠を超え、異例の快進撃を続けている話題作、それが『はじまりへの旅』である。

大自然でサバイバル生活を送る一家の奇想天外な冒険と絆の物語

常識ではありえないキャッシュ家の“日常”を描くオープニングからして観る者のド肝を抜く本作は、全編が破格のサプライズとユーモアに満ちあふれている。“スティーブ”と名付けられたバスに乗り込み、初めて一家揃って山を下りた彼らの目的は、病でこの世を去った母親の最後の願いを叶えること。葬儀が行われるニューメキシコまでの2400キロの道程のさなか、ハンバーガーやミルクシェークの味も、ナイキやアディダスも知らずに自然児として育った子供たちは、さまざまな出会いと発見を経験する。そのコミカルなカルチャーギャップは、ある意味究極のマイノリティーである一家を惑わせ、自立する年頃や反抗期を迎えた子供たちの心と、人生のすべてを子育てに捧げた父親ベンの信念を揺さぶっていく。
意外性に富んだアイデア、バイタリティ豊かな語り口で家族の絆という普遍的なテーマを探求したドラマは、一家が最大の試練に見舞われるクライマックスで観客の胸を締めつけるほどの切実な共感を呼び起こす。そして波瀾万丈の旅の果てには、まっさらな一歩を踏み出す彼らのきらめく姿を捉えた愛おしい瞬間が待っている。

スタッフ&キャストの才能と熱意が結実したオンリーワンの感動作

我が子を愛するがゆえに極端な教育方針を貫く家長のベンを演じるのはヴィゴ・モーテンセン。『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のアラゴルン役でブレイクした後も、気に入った企画があれば世界中のどこへでも赴く実力派俳優が、このうえなくユニークな脚本とキャラクターに魅了され、持ち前のカリスマ性を遺憾なく発揮した。 本作で本年度アカデミー賞主演男優賞をはじめ、数々の賞にノミネートされたモーテンセンを囲む“小さな名優たち”の素晴らしさも特筆もの。『サンシャイン/歌声が響く街』『パレードへようこそ』の若手注目株ジョージ・マッケイが悩める長男ボウドヴァンに扮するほか、オーディションで発掘された子役たちが抜群の愛くるしさと驚異の演技力を披露する。『フロスト×ニクソン』でアカデミー主演男優賞候補になったフランク・ランジェラらのベテランも加わった奇跡的なアンサンブルから目が離せない。
自作のオリジナル脚本を映画化したマット・ロスは、長らく俳優として活躍し、これが2本目の長編監督作となる。本作の画期的な成功によって、バラエティ誌の“2016年注目の監督10人”にも選出された類い希な才能の持ち主である。アメリカ各地の雄大なロケーションをカメラに収め、光輝く映像美を創出した撮影監督は、『君と歩く世界』、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のステファーヌ・フォンテーヌ。キャッシュ家の親子が着るカラフルなヒッピー風ファッション、ガンズ・アンド・ローゼズの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」やボブ・ディランの「アイ・シャル・ビー・リリースト」といった名曲のカバーを挿入した音楽センスも絶品で、まさしくオンリーワンの珠玉作がここに誕生した。

あらすじ STORY

START 大森林に暮らす家族

どこを見渡しても雄大な自然が広がるアメリカ北西部。電気やガスはおろか、携帯の電波さえ届かない大森林の中で、自給自足のサバイバル生活を送る奇妙な一家がいた。高名な哲学者ノーム・チョムスキーを信奉し、現代の文明社会に背を向けた父親ベン・キャッシュと6人の子供である。18歳の長男ボウドヴァン、15歳の双子キーラーとヴェスパー、12歳の次男レリアン、9歳の三女サージ、そして7歳の末っ子ナイは学校に通わず、先生代わりのベンの熱血指導のもと、古典文学や哲学を学んで6ヵ国語をマスター。おまけにアスリート並みに体を鍛え、ナイフ1本で生き残る術まで身につけていた。子供たちにとって大森林での生活は毎日が冒険で、そこはまさにキャッシュ家の理想の楽園だった。

DAY1 旅たち

ある日、“スティーブ”と名付けたバスに乗って山のふもとの雑貨店を訪れたベンは、数年前から病で入院していた妻レスリーが亡くなったという知らせに心を痛める。泣きじゃくる子供たちは、「お葬式に行かなくちゃ」「ママに会いたい」と懇願。レスリーの父親ジャックと折り合いが悪く、「来れば警察を呼ぶ」と警告されているベンはためらうが、意気消沈した子供たちを不憫に思い、彼らの願いを受け入れる。目指すは2400キロ離れたニューメキシコ。一家が成し遂げるべきミッションは、仏教徒のママを教会から“救出”すること。ベンが「戦闘開始だ!」と号令をかけると、バスに乗り込んだ子供たちは一斉に雄叫びを上げた。

DAY2 食べべ物を救え!

大森林の家から初めて“下界”に降りたサージやナイは、車窓の外に広がる光景に興味津々。お腹を空かせた子供たちはダイナーのホットドッグやハンバーガーに目を輝かせるが、コーラを“毒液”と見なすベンは何も注文せずに店を出て、スーパーマーケットでミッション“食べ物を救え!”を実行。まんまと盗んだチョコレートケーキを子供たちに振る舞った。この日の宿は、ベンの数少ない理解者の妹ハーパーとその夫デイヴの自宅。ところが夫妻の2人の子も交えたディナーは、ベンらが常識外れの言動を連発したせいで最悪の雰囲気に。ハーパーはたまりかねて「子供たちは学校へ行くべきよ」と諭すが、そんな忠告に耳を貸すベンではなかった。

DAY3 僕と結婚してください!

ハイウェイを走り続けた一家がキャンプ場に泊まった夜、ボウドヴァンはそこで出会った大人びた美少女クレアとプールサイドでトンチンカンな会話を交わし、まさかのファーストキスを経験。心臓が破裂しそうな衝撃を受けた彼は、クレアの母親の目の前で跪き、大真面目に結婚を申し込んでしまう。こうしてボウドヴァンの初恋は切なくも砕け散った。

DAY4 家族の絆を取り戻せ!

遠路はるばるニューメキシコに到着した一家は、厳かに葬儀が進行中の教会にド派手なファッションで乱入。しかしベンを心の底から憎むジャックに、埋葬への参列を拒まれてしまう。このままではママを救えない。しかも大学進学を夢見るボウドヴァン、ベンの極端な教育方針に反発するレリアンが次々と不満をぶちまける。さらに子供たちの養育権を法的に争うとジャックに宣告され、新たなミッション中に起きたアクシデントで、たちまち窮地に立たされたベンの信念が揺らぎ出す。子供たちの未来を思い、父親として重大な選択を迫られたベンは、いかなる決断を下すのか。そして最大の危機に直面した一家は、綻びかけた絆を取り戻すことができるのか……。

キャラクター紹介 THE CASH FAMILY

ベン 6人の子供の父親。自分の全てを子供たちの教育に注ぎ、厳格に育てている。サージ 好奇心旺盛で、自分で動物の剥製を作るのが趣味。ナイ 末っ子。いつも裸でいるのが好き。ボウドヴァン 有名大学に軒並み合格、運動神経も抜群。でも女子と話すのが苦手。レリアン 他の兄弟と違い森での生活に疑問を持ち、ベンに反発する。キーラー ヴェスパーと双子の姉妹。得意言語はエスペラント語。ヴェスパー 家の屋根にも上れる程の身体能力を持つ。狩りが得意。

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    アメリカ合衆国の哲学者、言語哲学者、言語学者、社会哲学者、論理学者。マサチューセッツ工科大学の言語学・言語哲学の研究所教授兼名誉教授。彼の業績は言語学分野に留まらず、戦争・政治・マスメディアに関する100冊以上の著作を発表している。主な著書に「中東 虚構の和平」(講談社)「チョムスキーが語る戦争のからくり」(平凡社)などがある。またジャン・ユンカーマン監督『チョムスキー 9.11 Power and Terror』(02)など、彼についての映画も制作されている。

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    ロシア生まれのアメリカ合衆国の作家、ウラジーミル・ナボコフが少女性愛者ハンバート・ハンバートと、彼が心惹かれた少女ドロレス・ヘイズとの関係を描いた長編小説。1955年にパリで出版され内容をめぐって論争が起こったが、1958年にアメリカで出版されベストセラーとなった。ヒロインの愛称である「ロリータ」という言葉は「ロリータ・コンプレックス」「ロリータ・ファッション」など多くの派生語を生み出している。1962年にはスタンリー・キューブリック監督が、1997年にはエイドリアン・ライン監督が映画化している。

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    アメリカ合衆国の進化生物学者、生理学者、生物地理学者、ノンフィクション作家であるジャレド・ダイアモンドの著書。本書の中で、現代社会でヨーロッパ人種が経済的優位に立てている理由を地理的環境に依るものであるという仮説を提示し、人種差別的な偏見を学術的に否定した。1997年に初版が発行され、1998年にピュリッツァー賞を受賞。世界中でベストセラーとなった。

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    アメリカ合衆国における憲法中の人権保障規定。アメリカ合衆国憲法では、最初の修正条項である修正第1条から修正第10条がこれにあたる。市民の基本的人権に関する規定であり、憲法制定直後の1789年の第1回合衆国議会で提案され1791年12月に実施された。名称は1689年に制定された英国の「権利章典」に由来する。

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    18世紀のドイツで活躍した世界的に有名な音楽家、ヨハン・ゼバスティアン・バッハによって1742年に発表されたアリアとその変奏曲からなる2段の手鍵盤のチェンバロのための練習曲。グレン・グールドはカナダ・トロント出身のピアニストで、レコード会社に反対されながらもデビュー盤にこの曲を選択、1956年に発売されると批評家から絶賛され世界的大ヒットとなった。

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    一家はワシントン州カスケード山脈を出発し、オレゴン州を海岸沿いに南下。母レスリーの葬儀が行われるニューメキシコ州ラスクルーセスまで2,400キロもの距離を5日間で旅した。

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    アメリカの著名な小児科医師。1946年に「スポック博士の育児書(The Common Sense Book of Baby and Child Care)」を出版。本書は42カ国語に翻訳、世界中で5,000万冊販売され、聖書の次に売れたと言われるほど世界的ベストセラーとなっている。

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    古代ギリシアの哲学者プラトンの主著の1つ。全10巻で構成され、対話篇の形式になっている。プラトンの政治哲学、神学、存在論、認識論を代表する著作とされ、その中で展開される理想国家の発想は共産主義や後世のユートピア文学にも多大な影響を与えている。

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キャスト紹介 CAST PROFILE

  • 1958年10月20日、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。デンマーク人の父親とアメリカ人の母親のもとに生まれ、幼年期をマンハッタンで過ごした後、家族とともにベネズエラ、アルゼンチン、デンマークなどで数年を過ごしたため数ヶ国語を話すことができる。その後ニューヨークに戻りウォーレン・ロバートソンの下で学び、ロサンゼルスに移るまで舞台にも出演している。映画デビューは『刑事ジョン・ブック 目撃者』(85)。『インディアン・ランナー』(91)で注目され、『ある貴婦人の肖像』(96)では繊細な役柄を演じて幅の広さを見せた。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(01~03)のアラゴルン役で世界的な人気を獲得。その後『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05)が高い評価を受け、『イースタン・プロミス』(08)でアカデミー主演男優賞を始め世界中の映画祭で数々の主演男優賞ノミネートを果たす。俳優業以外に写真、絵画、詩にも興味があり、2002年にはアートや詩、評論などを専門的に扱う独立系の出版社パーセヴァル・プレスを設立するなど、様々なフィールドで活躍中。

  • 1938年1月1日、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。シラキューズ大学で演劇を学び、卒業後ニューヨークの舞台に出演。1975年に「海の風景」でトニー賞演劇助演男優賞を受賞、その後も「Fortune’s Fool」(02)で同助演男優賞、「フロスト×ニクソン」(07)と「The Father」(16)で同主演男優賞を受賞するなど、舞台俳優として輝かしいキャリアを築く。映画俳優としても、『フロスト×ニクソン』(09)でアカデミー賞主演男優賞、ゴールデン・グローブ賞最優秀主演男優賞にノミネートされた。その他の主な出演作は『ロリータ』(99)、『ナインスゲート』(00)、『ウォール・ストリート』(11)、『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』(14)等。

  • 1992年3月13日、イギリス・ロンドン生まれ。10歳の時に『ピーター・パン』(03)で映画デビュー。『The Boys Are Back』(日本未公開)で、英インディペンデント映画賞(BIFA)有望新人賞、ロンドン映画批評家協会賞若手俳優賞にノミネートされる。その後『兵士ピースフル』(劇場未公開)で主演を務め、『サンシャイン/歌声が響く街』(13)、『わたしは生きていける』(13)などに出演、14年にはBAFTA賞EEライジング・スター賞、ロンドン映画批評家協会賞若手俳優賞、英ジェムソン・エンパイア賞ニューカマー賞にノミネート、ベルリン国際映画祭シューティングスター賞を受賞。同年、イアン・マーキュアン作「The Cement Garden」で舞台デビューも果たす。

  • 1998年10月26日、アメリカ・オクラホマ州生まれ。主な出演作:『ホームラン 人生の再試合』(13)、『Dig Two Graves』(14・劇場未公開)。

  • 1998年12月2日、アメリカ・ミズーリ州生まれ。主な出演作:『ベッドタイム・ストーリー』(09)、『オキュラス/怨霊鏡』(15)、『Ouija:Origin of Evil』(16・日本未公開)

  • 2000年5月4日、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州生まれ。主な出演作:『虹蛇と眠る女』(16)

  • 主な出演作:TVドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」(11)、「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」(13)

  • 主な出演作:『Man Down』(16・日本未公開)、TV映画「Dr.Del」(16)。

スタッフ紹介 STAFF PROFILE

監督・脚本/マット・ロス Writer, Director / Matt Ross

1970年1月3日、アメリカ・コネチカット州グリニッジ生まれ。ジュリアード音楽院とニューヨーク大学で演技を学び、映画デビューは『Desperation Rising』 (89・日本未公開)。『12モンキーズ』(96)、『フェイス/オフ』(98)、『アメリカン・サイコ』(04)、『アビエイター』(04)などに出演の他、現在もコンスタントに映画やTVに出演している。長編映画初監督作品『あるふたりの情事、28の部屋』(12・劇場未公開)が高い評価を受け、米バラエティ誌が選ぶ「2016年注目の監督10人」に選ばれ、本作で第69回カンヌ映画祭「ある視点」監督賞を受賞。

撮影監督/ステファーヌ・フォンテーヌ Director of Photography / Stéphane Fontaine

アルノー・デプレシャン、ジム・ジャームッシュ、レオス・カラックス、オリヴィエ・アサイヤスらの作品で撮影アシスタントとしてキャリアを積み、『真夜中のピアニスト』(05)、『預言者』(12)で第31回・第35回セザール賞撮影賞を受賞。『君と歩く世界』(13)でも同賞にノミネートされた。最新作は『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(17)。

コスチューム・デザイナー/コートニー・ホフマン Costume Designer / Courtney Hoffman

ニューヨーク大学のティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツを卒業後、『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』(08)で衣装アシスタントとしてキャリアをスタート。コリーン・アトウッドら著名な衣装デザイナーのアシスタントを務めた後、『Alex of Venice』(14・日本未公開)、『ヘイトフルエイト』(16)などの衣装デザインを担当。

サウンドトラック SOUND TRACK

予告編 TRAILER

予告編 ① 予告編 ② マナーCM フィーチャレット映像
キャストインタビュー1 キャストインタビュー2 マット・ロス監督メッセージ
監督・脚本:マット・ロス  出演:ヴィゴ・モーテンセン「ロード・オブ・ザ・リング」、ジョージ・マッケイ「サンシャイン  歌声が響く街」、フランク・ランジェラ「フロスト×ニクソン」
原題:Captain Fantastic  119分/シネスコ/英語/日本語字幕:中沢志乃 配給:松竹